XMのKIWAMI極口座におけるビットコイン(BTCUSD)は、「変動スプレッド」とされていますが、数十万件のティックデータを分析した結果、99.9%の時間帯でスプレッドは最小値の「22.5pips」で安定しています。
見た目は変動制であっても、実態としては「ほぼ固定スプレッド」に近い極めて優秀な環境が提供されています。一方で、ごく一部の時間帯において、スプレッドが通常の数倍に急拡大する瞬間も確認されました。
本記事では、実測ティックデータをもとに「安心して取引できる時間帯」と「避けるべき危険な時間帯」を徹底検証します。スキャルピングやデイトレードを行う際、いつトレードすべきかを判断するための材料としてご活用ください。
H2|分析で使用したデータと前提条件
本検証は、以下の実データおよび条件に基づいて分析を行いました。
H3|使用データと計測方法
- 口座・銘柄:XMTrading KIWAMI極口座(MT5)の実口座/BTCUSD
- データ種別:Bid/Ask のティックデータからスプレッドを算出
- データ量:約52万件
- 期間:2025年11月3日~11月9日(1週間分)
H3|取引時間とメンテナンス時間

BTCUSDの仕様は、次の通りです。
- 日曜〜金曜:00:00〜24:00(相場情報・取引ともに終日稼働)
- 土曜:00:00〜10:05、10:35〜24:00
- 土曜 10:05〜10:35(GMT+2) は、 相場情報・取引の両方が停止する定期メンテナンス時間
- 日本時間に換算すると、17:05〜17:35(JST) に相当
H3|分析の補足事項
- メンテナンス時間や、レート配信そのものが停止していた時間帯のティックデータは、すべて集計対象から除外しています。
- 本分析は、指定した1週間分の実測データに基づくものであり、将来のスプレッド水準を完全に保証するものではありません。
- 約52万件という十分なティック数を用いているため、KIWAMI極口座のBTCUSDにおける平常時のスプレッド傾向を把握するうえでは、実用性の高いサンプルといえます。
最もスプレッドが狭かった時間帯
最もスプレッドが狭かった時間帯の平均スプレッドは、ほぼ全て「22.5 pips」でした。KIWAMI極口座のビットコインは、平常時においては「実質固定」に近い、極めて安定したレート配信が行われています。
最安になる市場の特徴
流動性が高いロンドン・NY時間では、スプレッド拡大はごく限定的です。
東京時間でも多くのティックが22.5pipsに収まっていますが、他の時間帯と比べると55.0pipsへの一時的な拡大がやや多いという特徴があります。
最小スプレッドが観測された時間帯
データ分析の結果、全取引時間の99.9%の割合で、最小値「22.5 pips」が観測されました。
したがって、トレーダーは「特定の狭いチャンス時間を狙う」必要はありません。「リスクのある特定の時間以外は、全てがチャンスである」と捉えられるでしょう。
最もスプレッドが広がった時間帯
一方で、注意すべき「スプレッド拡大」のタイミングも明確になりました。最大で「80.0 pips」まで広がるリスクが存在します。
スプレッドが最大「80pips」まで広がる要因
スプレッドが広がる主な要因は、流動性の低下です。早朝(日本時間 6:00~7:00前後)など、市場参加者が減少するタイミングでスプレッドは拡大しやすくなります。また、週末のメンテナンス前後や、突発的な価格変動時にもレート配信が不安定になる傾向があります。
最大スプレッドの記録値
今回の計測期間中における具体的な最大値は以下の通りです。
- 最大値: 80.0 pips(通常時の約3.5倍)
- 次点: 55.0 pips(通常時の約2.4倍)
取引を避けるべき根拠
通常時の22.5 pipsに対し、最大値発生時のコストは2~3倍以上に跳ね上がります。
特にスキャルピングなどの短期売買において、このコスト増は利益を圧迫するだけではありません。意図しないストップロス(損切り)を誘発するリスクが高まるため、該当時間の取引は避けるべきです。
ビットコインのスプレッド実測データ(時間帯別)
各主要市場の時間帯別に、スプレッドの傾向を解説します。
各市場の時間が異なるため(東京は8時間、早朝は3時間など)、単純な発生回数だけでなく「1時間あたりの発生頻度」も算出しています。
時間帯別スプレッド実測データ一覧
| 時間帯(日本時間) | 時間数 | 拡大回数 (計) | 1時間あたりの頻度 | 最大値 | 平均値 |
| 09:00〜16:59(東京) | 8時間 | 37回 | 4.63回 / 時間 | 55.0 | 22.5109 |
| 17:00〜翌01:59(欧州) | 9時間 | 32回 | 3.56回 / 時間 | 55.0 | 22.5048 |
| 21:00〜翌05:59(NY) | 9時間 | 35回 | 3.89回 / 時間 | 55.0 | 22.5043 |
| 06:00〜08:59(早朝) | 3時間 | 7回 | 2.33回 / 時間 | 80.0 | 22.5050 |
※単位はpips。
※1時間あたりの頻度:数値が高いほど、スプレッドが拡大する確率が高いことを示します。
東京時間(09:00~16:59)の傾向
時間あたりで見ると、他の時間帯に比べ最もスプレッドが不安定になりやすい時間帯です。
「55.0 pips」への拡大回数が37回(最多)であるだけでなく、1時間あたりの発生頻度で見ても「4.63回/時間」と全時間帯で最も多い数値となりました。
これは、ロンドンやNY時間に比べて市場の流動性(取引参加者)が相対的に低いことが考えらます。
ロンドン時間(17:00~翌01:59)の傾向
メンテナンス(取引停止)を含みますが、全体的な安定感は東京時間を上回ります。
この時間帯は土曜日のメンテナンス(取引停止)が含まれており、メンテナンス前後のレートの変動には注意が必要です。
それにも関わらず、1時間あたりの拡大頻度は「3.56回」と低く抑えられています。これはメンテナンス以外の時間帯における流動性が極めて厚く、東京時間以上の安定性があると考えられるでしょう。
NY時間(21:00~翌05:59)の傾向
高い流動性に支えられた、最も安定した「コアタイム」です。
世界最大の取引量を誇るため、突発的な注文も分厚い板が吸収してくれます。平均値「22.5043」は全時間帯で最も低く、スプレッド拡大のリスクを最小限に抑えながら取引できる時間帯です。
早朝時間帯(06:00~08:59)の傾向
スプレッド拡大の頻度は低いものの、唯一「80.0 pips」が発生する「最大リスク」の可能性がある時間帯です。
1時間あたりの拡大頻度は「2.33回」と一見低く見えますが、これは「安定している」のではなく閑散としているとも考えられます。
NY勢が去り市場参加者が不在となるこの「空白の時間」は、ひとたびバランスが崩れると「最大値 80.0 pips」(通常時の約3.5倍)まで一気に跳ね上がるリスクを孕んでいます。
曜日別スプレッド安定性分析
時間帯の次は、曜日ごとの傾向を見ていきましょう。52万件のデータを曜日別に集計したところ、「火曜日」と「土曜日」にスプレッド拡大が集中しています。
曜日別・スプレッド拡大回数と安定率一覧
以下の表は、各曜日の「安定していた回数(22.5 pips)」と「拡大した回数(55.0 / 80.0 pips)」、およびその比率をまとめたものです。
| 曜日 | 22.5 (安定) | 拡大回数 (計) | 安定率 | 備考 |
| 月曜 | 57,532 | 12回 | 99.98% | 比較的安定 |
| 火曜 | 95,983 | 21回 | 99.98% | 平日最多 |
| 水曜 | 134,636 | 13回 | 99.99% | 唯一 80.0 が発生 |
| 木曜 | 59,648 | 7回 | 99.99% | 最も安定 |
| 金曜 | 85,471 | 14回 | 99.98% | 平均的 |
| 土曜 | 59,691 | 19回 | 99.97% | 週末リスク高 |
| 日曜 | 30,484 | 5回 | 99.98% | 回数自体は少ない |
全体的に「99.9%以上」という極めて高い安定率を誇りますが、以下の曜日には注意が必要です。
1. 火曜日(平日リスクのピーク)
- 傾向: 平日の中で最もスプレッド拡大回数(21回)が多く記録されました。
- 対策: 市場が活発化する反面、突発的な変動も起きやすいタイミングです。特にロンドン・NY時間の指標発表時などは、スプレッドの瞬発的な拡大に注意が必要です。
2. 土曜日(週末特有の不安定さ)
- 傾向: 拡大回数が19回と多く、安定率も99.97%と全曜日で最も低くなっています。
- 詳細: 特に「14時台」だけで8回もの拡大が集中しており、週末の午後特有の流動性低下が影響していると考えられます。
- 対策: 土曜日の午後は、不用意なエントリーを避けるのが賢明です。
3. 水曜日(最大スプレッド発生)
- 傾向: 回数自体は平均的ですが、期間中唯一となる「最大値 80.0 pips」が記録されたのが水曜日(早朝6時台)でした。
- 対策: 週の折り返し地点は、スワップポイントの付与タイミング(水曜深夜)なども絡み、早朝の需給が不安定になりやすいため警戒してください。
データ上、最もリスクが低いのは「木曜日」と「日曜日」です。
特に木曜日は取引量に対して拡大回数がわずか7回と少なく、最も低コストでのトレードが可能です。
「リスクを極限まで排除したい」という場合は、木曜日や月曜日を中心にトレード計画を組み立てるとよいでしょう。
トレードスタイル別 KIWAMI極口座の使い方
ここまでの分析内容をもとに、トレードスタイル別の最適なKIWAMI極口座の使い方を見ていきましょう。
スキャルピング向けの最適時間帯
「NY時間(21:00~翌05:00)」がおすすめです。
- おすすめ理由: データ上、スプレッド拡大頻度が最も低く、高い流動性に守られているためです。一瞬のスプレッドコスト増が命取りになるスキャルピングにおいて、この時間帯を選ぶことが、勝率安定への近道といえるでしょう。
デイトレード向けの最適時間帯
基本的にどの時間帯でも取引しやすいですが、「2つの空白時間」をまたぐ際は警戒が必要です。
- 週末土曜日のメンテナンス(17:05~17:35): 毎週土曜日のこの30分間はレート配信が停止し、取引不能になります。再開直後はスプレッドが不安定になるため、この時間帯の前後はポジション管理(決済しておく、またはストップロスを広めに設定するなど)を徹底してください。
- 早朝の流動性低下(06:00~08:59): NYクローズ後のこの時間帯は、唯一「80.0 pips」のスプレッドが観測されています。ポジションを持ち越してここを通過する場合は、強制ロスカットやストップ狩りに遭わないよう、十分な余力を確保する必要があります。
避けるべきタイミング
無駄な損失を防ぐため、以下のタイミングでの新規エントリーは避けるのが賢明です。
- 早朝(06:00~09:00): 80.0 pipsのリスクがある時間帯
- メンテナンス前後(17:00台): 取引停止と再開時の混乱リスク
- 土曜午後(特に14:00台): 週末で最もスプレッド拡大が頻発する時間帯
- 重要指標発表時: 流動性が高いNY時間であっても、ファンダメンタルズ要因によるスプレッド拡大は避けられません
KIWAMI極口座×ビットコイン よくある質問(FAQ)
Q. スプレッドは時間帯によって変わりますか?
基本的には ほとんどの時間帯で「22.5pips」で推移します。今回の1週間の実測データでも、全ティックの大部分が22.5pips でした。
ただし、早朝や週末など流動性が低いタイミングでは、一時的にスプレッドが拡大するケースがあります。
Q. 取引手数料はかかりますか?
いいえ、KIWAMI極口座では ビットコインを含む全銘柄で取引手数料がかかりません。
実質的な取引コストは、スプレッドのみとなります。
Q. スワップポイントは発生しますか?
はい、ビットコインを含む仮想通貨CFDは、買いポジション・売りポジションともにマイナススワップが発生します。
そのため、ビットコインを日をまたいで長期保有する場合は、スプレッドに加えてスワップポイントもかかる点に注意が必要です。
Q. 毎週土曜日の日本時間17時頃に、ビットコインの注文が通りません。なぜですか?
XMの仮想通貨CFDは原則24時間365日取引できますが、毎週土曜日の30分間だけサーバーメンテナンスによる取引停止時間があります。
このメンテナンス時間は、夏時間と冬時間で日本時間が変わります。
- 夏時間(サーバーがGMT+3の期間)
日本時間 16:05〜16:35 に仮想通貨のレート配信・取引が停止します。 - 冬時間(サーバーがGMT+2の期間)
日本時間 17:05〜17:35 に仮想通貨のレート配信・取引が停止します。
Q. 最大レバレッジは何倍ですか?
XMのBTCUSDは、最大レバレッジ500倍 で取引できます。
なお、BTCUSDはロット数が増えると、取引量に応じて段階的にレバレッジが制限される 点にも注意が必要です。
| ロット数 | 金額目安(日本円) | 最大レバレッジ |
| 0 ~ 14 ロット | ~ 約2億円 | 500倍 |
| 14 ~ 43 ロット | 約2億 ~ 6.1億円 | 250倍 |
| 43 ~ 70 ロット | 約6.1億 ~ 10億円 | 50倍 |
| 70 ロット以上 | 約10億円 ~ | 1倍 |
※1ロット = 1BTC = 1,430万円(レート目安)として換算
まとめ:ビットコイン取引で低コストを実現するためのポイント
XM KIWAMI極口座でビットコインを低コストで取引するためには、以下の3点を意識してください。
1. 「平均値」ではなく「最大リスク」で時間帯をフィルタリングする
データ上の平均スプレッドは、どの時間帯でも「約22.5 pips」と大差ありません。しかし、「早朝の80.0 pips」や「東京時間の頻繁な55.0 pips」といったリスクは存在しています。したがって、最大リスクの視点から時間を絞り込むことが重要です。
2. 「NY時間」の安定したスプレッドのメリットを活かす
分析の結果、最もスプレッド拡大頻度が低く、流動性が高いのは「NY時間(21:00~翌05:00)」でした。この時間帯こそが、KIWAMI極口座のスペックをフル活用できる「コアタイム」です。
可能な限りNY時間に取引を集中させることで、スキャルピングやデイトレードの安定化が見込めます。
3. 「エントリー禁止時間」を設ける
流動性が低い「早朝(06:00~09:00)」や「夕方(17:00台)」のメンテナンス前後は、最初から「トレードしない」と決めることが最も効果的な戦略です。「リスクのある時間を避ける」だけで、不用意な損失を防ぎ、低コストでの取引を可能にします。

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