XM Tradingの「KIWAMI極口座」におけるドル円(USD/JPY)のスプレッドを1週間にわたり実測し、時間帯別の傾向を分析しました。本記事では、最もコストが低い取引時間帯と避けるべき時間帯を、実測データに基づいて明らかにします。
最もスプレッドが狭かった時間帯
平均スプレッドが最も狭かったのはNY時間(日本時間21時〜翌6時)で、平均値は1.16 pipsでした。
この時間帯は、ニューヨーク市場が活発に取引される時間帯です。世界中から注文が集中することで市場の流動性が非常に高くなり、値動きが活発になります。その結果、スプレッドは狭く安定する傾向にあります。
なお、1週間の観測期間中で記録した瞬間的な最小スプレッドは、東京時間の9時〜15時の間に記録された1.06 pipsでした。
最もスプレッドが広がった時間帯
最もスプレッドが広がったのは日本時間6時〜9時の早朝時間帯です。
この時間帯は、主要な市場(ニューヨーク、ロンドン、東京)の参加者が少なく、市場全体の流動性が著しく低下します。加えて、FX業者がスワップポイントを付与する「ロールオーバー」の時間帯とも重なるため、スプレッドが一時的に不安定になります。
今回の実測では、この時間帯の平均スプレッドは2.60 pipsに達し、最大スプレッドは6.74 pipsという非常に広い値を記録しました。
KIWAMI極口座のドル円スプレッド実測データ
1週間の観測期間中、主要な市場時間帯別にスプレッドを計測した結果は以下の通りです。
| 時間帯(日本時間) | 最小(pips) | 最大(pips) | 平均(pips) |
|---|---|---|---|
| 09:00〜17:00(東京時間) | 1.06 | 1.26 | 1.17 |
| 17:00〜翌2:00(ロンドン時間) | 1.07 | 1.27 | 1.18 |
| 21:00〜翌6:00(NY時間) | 1.07 | 1.27 | 1.16 |
| 6:00〜9:00(早朝) | 1.32 | 6.74 | 2.60 |
曜日×時間帯別スプレッド一覧
スプレッドの傾向をより詳細に把握するため、曜日と時間帯(1時間ごと)の平均スプレッドを算出しました。データをヒートマップとして視覚化すると、取引すべき時間帯と避けるべき時間帯が一目で把握できます。
- 縦軸: 曜日(月曜〜土曜)
- 横軸: 時間帯(日本時間、1時間ごと)
- 色分け: 青に近いほどスプレッドが狭く(取引に有利)、赤に近いほどスプレッドが広い(不利)
ヒートマップ

特に、7時台は全曜日で赤く表示され、スプレッドが異常に拡大していることが視覚的に確認できます。また、各曜日の狙い目となる時間帯は以下の通りです。
| 曜日 | 狙い目時間帯(JST) | 理由 |
| 月曜 | 11:00〜16:00 | 東京後場〜欧州序盤で安定 |
| 火曜 | 1:00〜3:00 | 欧米勢の落ち着いた深夜帯 |
| 水曜 | 2:00〜5:00 | 流動性が高く低スプレッド |
| 木曜 | 2:00〜5:00 / 13:00〜17:00 | 深夜帯+欧州前半が強い |
| 金曜 | 21:00〜1:00 | NY勢が本格参入する最安時間 |
| 土曜 | – | クローズ前で不安定のため非推奨 |
スプレッドの安定性分析
KIWAMI極口座のスプレッドがどれほど安定しているかを確認するため、1時間ごとのスプレッド推移を分析しました。以下では、主要な統計値とグラフから、スプレッドの安定度を端的に把握できるようにまとめています。

- 中央値 (Median): 1.17 pips
- 安定帯 (データの80%が収まる範囲): 1.11〜1.22 pips
- 最小値 (Min): 1.06 pips
- 最大値 (Max): 1.27 pips
最小値と最大値の差は約0.21 pipsと非常に小さく、全体の80%以上がわずか0.11 pipsの範囲に収まっており、高い安定性が確認できます。
分析の前提条件
一般的にスプレッドが異常に広がりやすい早朝6時〜8時台(JST)のデータは意図的に除外しています。この時間帯はNY市場が閉まり欧州市場も停止しているため流動性が極端に低下し、さらにロールオーバー(スワップ付替処理)の影響で一時的な異常値が発生しやすいためです。
安定性が示す「約定力の高さ」
スプレッドの安定性は、そのまま約定力の高さに直結します。スプレッドが急に広がらない環境では、注文時の「滑り(スリッページ)」や「約定拒否」が発生しにくく、取引の再現性が高まります。
特にスキャルピングや短期売買のように小さな値幅を狙う手法では、このブレの少ないスプレッドは大きなアドバンテージとなります。
スプレッドデータの計測方法
本検証の計測条件は以下の通りです。
計測環境
- 口座: XM Trading「KIWAMI極」口座(リアル口座)
- プラットフォーム: MT5 (MetaTrader 5)
- 取得方法: ティックデータからスプレッドを記録
- 処理: 1時間ごとの平均値を算出し比較
- 時間軸: すべて日本時間(JST)に統一
実際の取引でKIWAMI極口座をどう使うべきか
実測データから導き出される、KIWAMI極口座の実践的な活用法を解説します。
最適な取引時間帯
最も推奨する時間帯はNY時間(日本時間0時〜5時)です。ヒートマップからも、この時間帯はスプレッドが狭く安定していることが確認できます。特に木曜日の深夜(0時〜5時)は、他の曜日と比べてスプレッドが狭い傾向が見られました。
次善の時間帯は東京時間(日本時間11時〜16時)です。この時間帯は値動きが比較的小さい傾向にありますが、低コストで安定した取引が可能です。ただし、火曜日と水曜日はスプレッドがやや広がる傾向があるため注意が必要です。
避けるべき時間帯
明確に避けるべきは早朝6時台と8時台です。特に7時台はスプレッドが異常に拡大するため、絶対に取引すべきではありません。
これらの時間帯は取引コストの負担が最大化し、スプレッドの急拡大はスリッページ(注文価格と約定価格のズレ)のリスクにも直結します。意図した価格で約定しない可能性が非常に高くなります。
トレードスタイル別の活用法
スキャルピング向け
薄い利益を積み重ねるスキャルピングでは、取引コスト(スプレッド)を最優先に考える必要があります。
最適なのは、スプレッドが最も狭く安定している深夜2時〜5時です。次善の策としては、東京時間(11時〜16時)も挙げられます。特にヒートマップ上では月曜日と金曜日の同時間帯が安定しています。
一方で、スプレッドが広がる早朝時間帯や、重要な経済指標の発表直後は、コスト負けのリスクが高まるためスキャルピングには不向きです。
デイトレード向け
デイトレードでは、スプレッドコスト以上にトレンドやボラティリティ(値動きの幅)を重視する必要があります。ただし、水曜日は全体的にスプレッドが広がりやすい傾向があるため注意が必要です。
各市場の特徴は以下の通りです。
- ロンドン時間(16時〜): トレンドの転換が発生しやすい
- NY時間(21時〜): 最も流動性が高く、ボラティリティが最大化する
- 東京時間(9時〜16時): レンジ相場になりやすく、逆張り戦略も有効な場合がある
スプレッドコストと期待できる値幅のバランスを考慮し、自身の戦略に合った市場を選ぶことが求められます。
FAQ(よくある質問)
KIWAMI極口座のドル円は本当に安い?
取引する時間帯を選べば、業界最安水準と言えます。
今回の実測データでは、特に0時〜5時の平均スプレッドが1.14 pips(金曜日を除けば1.13 pips)と非常に低い水準でした。ただし、早朝時間帯(特に7時台)は他社と同様にスプレッドが広がるため注意が必要です。
時間帯以外にスプレッドに影響する要素は?
時間帯以外でスプレッドに大きく影響するのは、市場の「流動性」と「ボラティリティ」です。
- 重要な経済指標の発表時: 米国の雇用統計など注目度の高い指標の発表前後(特に発表直後)は、一時的に流動性が枯渇し、スプレッドが急拡大します。
- 主要市場の休場日: クリスマスや元旦、特定の国の祝日(日本のゴールデンウィークなど)は、市場参加者が減少し流動性が低下するためスプレッドが広がりやすくなります。
スプレッド差はどれくらい損益に影響する?
取引回数が多ければ多いほど(特にスキャルピング)、損益への影響は甚大になります。
わずか0.1 pipsの差であっても、取引回数を重ねれば月間・年間で見ると大きなコストの差額となります。スプレッドは、スキャルピングにおける損益分岐点に直結する重要な要素です。
他口座(ゼロ・スタンダード)との違いは?
KIWAMI極口座の最大の特徴は、「低スプレッド」と「取引手数料無料」を両立している点です。
XMの他の口座タイプと比較すると以下の違いがあります。
- ゼロ口座: スプレッドは極めて狭い(ドル円0.1 pips〜)が、別途往復10ドル(1.0 pips相当)の取引手数料が発生
- スタンダード口座: 取引手数料は無料だが、スプレッドが(KIWAMI極口座やゼロ口座に比べて)広く設定されている
ドル円取引においては、取引手数料を含めたトータルコストでKIWAMI極口座が最も優位になるケースが多いです。
まとめ: KIWAMI極口座を低コストで使うには時間帯と曜日の選択が全て
XMのKIWAMI極口座を低コストで活用するには、取引する時間帯と曜日を選択することが全てと言っても過言ではありません。
本記事の実測データから明らかになった重要なポイントは以下の通りです。
- スプレッドが最も安定して狭い「ゴールデンタイム」は0時〜5時(日本時間)
- 早朝6時〜8時台(特に7時台)はコストが非常に高くなるため、取引を明確に避けるべき
- 自身のトレード戦略(スキャルピング、デイトレなど)と、本データが示す最適な時間帯を組み合わせることが重要
KIWAMI極口座は、使い方(時間帯の選択)次第で、トレーダーにとって有用な低コスト口座となります。


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